BECOS ベコス CompIQ YUNA Pro Compressor コンプレッサー ギターエフェクター ベースエフェクター
CompIQ YUNA Pro Compressorの名前は、「優しく結ぶ」という日本語からインスピレーションを受けて付けられました。 CompIQ YUNA Pro Compressorは特にベーシスト、そしてギタリストのために設計され、コンプレッションとトーンシェイピングを同時にコンパクトサイズに凝縮しました。
VCAとトップクラスの4320THAT Analog Engineを中心とした構造で、トゥルーRMSレベル検出器により測定されたインプットシグナルは高性能なBlackmer VCAを通して正確なコンプレッションを行います。 RMSセンサーを用いることで、シグナルレベルを時間軸に沿って平均化し、ヒトの音量感覚に近い動作を実現します。RMSリファレンスレベルはプロ仕様のラインレベル機器は-10dBu、標準的な楽器は-20dBu、シングルコイルなどの低出力ピックアップは-30dBuに設定できます。
CompIQ YUNA Pro CompressorのCompコントロールは初期dbx 163コンプレッサーにインスパイアされ、RatioとThresholdを内部でリンクさせることでコンプレッションの強さを弱~強に調整することができます。RatioとThresholdはどちらも内部ジャンパで設定されたRMSリファレンスレベルとインプットレベルに依存します。ノブを高く設定するとRatioが高くなり、Thresholdが下がり、コンプレッションが強くなります。この相互作用とシグナルレベル依存の動作のため、RatioやThresholdを個別に正確な値をノブの位置と関連付けることはできませんので、Compの表記は単にLess・Moreとなります。正確な値からコンプレッサーをコントロールするのではなく、感覚的に操作できるようにすることを重視した設計です。 Compを最小に設定していても、インプットシグナルがThresholdを超えるとコンプレッションがかかることがあります。また、シグナルがThresholdを下回っている場合、Compを上げてもコンプレッションがかかりません。この動作により、プレイヤーは演奏のダイナミクスを自然にコントロールすることができ、ソフトな演奏ではコンプレッションを回避し、ハードな演奏ではソフトリミッターのようなコンプレッションを強くトリガーできます。 Compノブの下半分では光学式コンプレッサーを思わせるソフトコーナータイミにグエンベロープによる穏やかで音楽的なコンプレッションとなります。高く設定すると顕著でパンチの効いたトーンとなりますが、ソフトニー応答により明瞭さを失うことはありません。 内部ジャンパでコンプレッサーの動作をフィードフォワードとフィードバックから選択することができます。フィードフォワードモードではRatioは最大20:1(フィードバックモードは最大10:1)まで上げることができ、26dBを超えるゲインリダクションが可能です。フィードバックモードではスムースでオープンなコンプレッションとなり、透明度の高いサウンドになります。どちらのモードでも強いコンプレッションをかけるにはGAINを調整して一定の出力レベルを維持する必要があります。GAINを上げると演奏していないときのノイズも増幅されることに注意してください。特にノイズの多い楽器やピックアップ、EQ、オーバードライブの後にCompIQ YUNA Pro Compressorを接続した場合、ノイズが大きくなることがあります。
CompIQ YUNA Pro CompressorのTIMINGコントロールはマニュアルAttackとReleaseを1つのノブに統合した設計です。綿密に調整されていて、実用的なタイミングの範囲を調整できます。このノブはAttackとReleaseの両方の時間を同時に可逆的にコントロールします。多くのコンプレッサーと同様、速いアタックと長いリリース(FASR)から始まり、遅いアタックと速いリリース(SAFR)へと調整できます。TIMINGノブの前半はAttackタイムを非常に速い設定から遅い設定までより細かく設定することができ、初期のトランジェントの調整に便利です。ノブを回すとReleaseがわずかに短くなり、中央を超えるとAttackが遅くなり、Releseはより速くなります。遅いAttackと速いReleaseを組み合わせるとパーカッシブなトランジェントを遅く捉え、速く解放することで、通常はAttackとReleaseを個別に調整しないと得られないようなパンチの効いたダイナミックなフィールを作ることができます。この設定はベースのスラップのようなパーカッシブなスタイルで特に効果的です。TIMINGコントロールの可変幅はSPEEDスイッチで設定することができます。ファストモード(F)ではAttackは5~50ms、Releaseは250~50msとなります。スローモード(S)ではAttackは15~80ms、Releaseは400~80msになります。このSPEEDスイッチにより汎用性が高まり、ダイナミクスを活かしたコンテンツやリミッティングのために高速でパンチの効いたレスポンスから、メロウなノートに最適な長いアタックと短いリリースタイムまで、様々な音楽スタイルに適応することができます。タイミングレスポンスも半適応型で、最大値は20dBのコンプレッションで適用されます。コンプレッションが少なくなるとタイミングがわずかに短くなります。
CompIQ YUNA Pro Compressorのユニークな設計は他にも多くの機能を実現します。内部ジャンパで動作モードを切り替えることで、実質的に2種類のコンプレッサーを選んで使用できるような構造です。動作モードはフィードフォワードとフィードバックを選択します。フィードフォワードでは、VCAの前段でインプットシグナルのコピーを使用し、コンプレッサーのスピードと精度を重視します。設定によりこのモードでは軽いコンプレッションからパンチの効いたリミッティングまで広く効果を作ることができます。VCAの後のシグナルをベースとするフィードバックモードは、スムースでナチュラルなレスポンスを実現し、ダイナミクスを均一化します。それぞれ、他のコントロールと組み合わせることで汎用性とダイナミクスを拡張します。どちらのモードもクリーンで音楽的なサウンドですので、状況に応じて適切なモードを選択できます。このデュアルモード設計により、幅広い楽器やサウンドに対応できます。
CompIQ YUNA Pro Compressorにはボイシングを選択する2つのDIPスイッチが内部に搭載されています。これらの設定で、内部ダイナミック周波数処理に微妙な変化が生じ、サウンドに少しの色付けが可能となります。Spark(A - on, B - off)セッティングでは高域に洗練された輝きを加え、Tight(A - off, B - on)セッティングでは中域をわずかにカットして深みを加えます。Punch(A - on, B - on)セッティングはデフォルトセッティングで、ベルベットのような低域と暖かな高域を備えた真空管的なトーンとなり、OFF(A - off, B - off)では最も透明なトーンとなります。