本機のシリアルNoは、( 500457 )及び電源コードの製造年印字は、( 1973 )です。
通常、そのコードを使用して機器を生産するのは、1~2年後ですので、本機の生産年は、(1974 )~( 1975 )頃と思われます。
ソニー製最高級プリアンプTA-2000Fの海外仕様品です。かなりハイレベルなオーデイオマニアの方でも目にした事の無い代物と思います。
VUメーターランプの黒化の少なさ等から累計使用が極めて少ない完動・美品の出品です。
入手時の電圧設定は、背面パネルの写真の通り、117V設定でした。多分、USA(アメリカ)仕向けだったものと思います。
但し、電圧切替器の設定は、(100V)だったので本機を入手した方が、日本国内で使用していたものと思われます。
勿論、私の出品時は、国内仕様の(100V)設定にしてあります。
国内仕様品との相違点は下記の通りですが、一言でいえばフロント化粧パネル及びツマミの違いだけです。
(下記共々、写真も参照願います。)
尚、このツマミ形状は、当初海外仕様も国内同様の(ギザ無しタイプ)でしたが、ある生産ロットから、この(ギザ有りタイプ)に変更されたようです。
①フロント化粧パネル右上に (F)バッジが有りません!!(Fバッジは、国内仕様品のみです。)
②ロータリーSWのツマミに手の掛かりが良い(ギザ)が有るデザインになっています。(国内仕様品は、ギザが有りません!!)
③背面パネルの銘板に刻印されているシリアルNoが、国内仕様品は、2から始まる(2xxxxx)ですが、海外仕様品は、地域により5から始まったり8から始まったり2以外の数字から始まります。(5xxxx)とか(8xxxx)とかです。
以上です。シャシー内部は、全仕向け国とも完全に同一です。この事は、実はコストの掛かる非常に大変な事で開発設計から生産設計・製造まで、全世界の感電・火災等の安全に関する規制を全てクリアーしている事の証明です。
電圧は、日本の100Vから北欧の240Vまで、火災に関しては、有名なアメリカの(UL規格)等、厳格な規格・規制が有り、これらを全てクリアーしないと、それらの国々に輸出出来ません!!。
ソニーは、この頃、既に輸出比率が8~9割の為、全世界の規格・規制に精通しており、かなり合理的に開発設計・生産設計・製造手法を確立しておりました。
この頃のソニー製ESシリーズの上位機アンプ及び上位機FMチューナー等、上位機オーデイオ機器は、すべて(電圧切替器)を装備し、一部機器を除いてシャシー内は、全仕向けとも完全に同一でした。
但し、次世代の「ES-Ⅱ)シリーズからは、コストダウンの為か、電源部は、仕向けごとの造りになったようです。当然、(電圧切替器)も廃止されています。
今から約57年前、ソニーが1968年に発売した、初代プリアンプ TA-2000を大幅にリファインし、1971年にTA-2000Fとして発売価格@128000円で新発売したプリアンプです。
その後、第一次オイルショックの影響からか、1977年11月の(アンプ/チューナー総合カタログ)にも価格1万円アップの@138000円で掲載されていました。
同じソニーのESシリーズのプリメインアンプTA-1120F及びFM専用チューナーST-5000F共々、いずれも大変に長く継続販売されていました。
ソニー以外では、このような1モデルが7~10年も販売され続けられたという例を私は知りません。
ESシリーズの(F)は、人によっては、FETの(F)という方も居られますが、ESシリーズ最後の意味での(F)だと私は、思っています。なぜなら、FETを使用していないTA-3120F/TA-3200F/TA-3130F/TA-3140Fも存在するからです。
ちなみに、その後、発売されたアンプ及びチューナー等は、(ES-Ⅱ)シリーズと謳われました。
このTA-2000Fに興味を抱く方は、オーデイオマニアでも相当ハイレベルな方が多いと思います。
従って下記の説明は、余計な事と思われますが、参考までに御一読頂けたら幸いです。
この時代、このTA-2000Fは、私の私感ではコンシューマー用プリアンプでは、そのデザイン・回路設計・生産設計・高度な製造力・適所に採用された高級部品と総合的にみて世界最高の機種だと思います。それも抜きん出ての世界一の最高級品だと思っております。
このTA-2000F以降 各社からフラッグシップのプリアンプが発売されていますが、量産数では、このTA-2000Fが圧倒的に抜きん出ています。品質の安定性に於いては、この量産数の大きさが、非常に重要です。
(外観写真・内部写真等、参照頂ければ幸いです。)
念の為、このプリアンプの機能面で特筆すべき点を私が挙げるとするとそれは、フォノ①とフォノ②は、それぞれ全く別の独立回路とし、別基板としており、万が一どちらか片方が回路不良になっても、もう一方でレコードが聞けるという事です。
(他メーカー品は、コストの関係からか、そのほとんどが、EQ回路は、一回路で切り替えSWにて複数のフォノ入力としていたように思います。)
フォノ①は、MCカートリッジが昇圧トランス等介せずダイレクトにそのまま使用出来るよう超低ノイズのヘッドアンプをEQ回路の前に配し、又、MMカートリッジも使用出来るよう背面パネルの(入力インピーダンスセレクターSW)にて切り替え使用できます。
フォノ②は、MMカートリッジ用ですが、超低ノイズの為、MCカートリッジも直接繋いでも十分実用になります。
尚、このフォノ②基板には、マイクアンプも搭載されており、他のソースとのミキシングもハイレベルで使用出来ます。
もう一つの特筆すべき機能は、超高性能な(ヘッドフォン回路)の装備です。
本機のヘッドフォン回路は、高級パワーアンプなみの、NPNとPNPトランジスターによる、ピュアコンプリメンタリー回路を採用しており、通常の市販ヘッドフォンには、1~2mWの出力が有れば良いので、もっと簡単な回路でも良いのですが、ヘッドフォンでも最良の音質で音楽を聴いて頂く為、本格的なパワーアンプを採用したとの事です。
又、8Ωのヘッドフォンの場合、約40mWの出力を取りだす事が出来る為、深夜、小音量で音楽を楽しむ程度であれば、直接スピーカーをドライブ出来るという大変便利なものです。
上記以外の特徴については、とてもこのコーナーでは、記載しきれませんので、ネット等で(オーデイオの足跡)様ほかチェックして下さい。
ソニーが全世界に向けて開発発売した、プリメインアンプTA-1120A/TA-1120F及び初代プリアンプTA-2000に対する真空管アンプの優位性は、もはやフォノイコライザーアンプ部の耐入力電圧だけになっていましたが、それもTA-2000のリファイン機、TA-2000Fの出現により真空管アンプの優位性は無くなり、急速に各社ともトランジスターアンプの開発に傾斜しました。
この時代、ソニーが他社に無い優位性は、半導体製造工場を自社内に持ち(厚木工場)、開発アンプ等の要求仕様に合わせ調達出来た事です。
このTA-2000Fも、世界初のオールトランジスター製アンプでのフォノ耐入力電圧300mV達成の為に新たにトランジスター・FETを開発し、DC150Vの高圧コレクター電圧を掛ける事によって達成しました。
本機を、(累計使用時間が大変少なく、完動・美品)と謳った主な理由は、下記の通りです。
①本機のVUメーターランプが写真の通り、ほんの薄っすらと黒化していますが、経験上かなり少ない累計使用時間と推測しました。
②背面パネルのピンジャック及びアースターミナル等のサビ・クスミが少なかった事。
以上の理由による累計使用時間が大変少ない、この程度良き本機を今後、20年、30年と御使用頂く事を念頭に私が、これまでソニー製及びヤマハ製アンプ・チューナー等を約220台ほど整備した経験から、信頼性の低い部品を高信頼性部品に新品交換しました。
主な交換部品と交換理由を下記に列記致します。
①音量VRをアルプス製高級デテントVR(250KΩ Aカーブ)に交換。・・・・此の交換により、これから何年も(ガリ・摺動ノイズ)に悩まされる事は有りません!!!。
②このプリアンプの特徴である、フォノ耐入力電圧300mVを達成する為に採用した、ソニー製高耐圧Tr(2SC926A)は、残念ながら信頼性が低く、私がこれまで整備した10台中3台が、このTrの不良でした。(高圧回路部)
このTrは、最初にTA-2000Fに採用され、(モールド色は赤ダイ色)、その後ES-ⅡシリーズのTA4650等にも採用されだしました。(モールド色は、黒色)
私の経験上、最初の頃の(赤橙色)の物より、その後の(黒色)の方が、信頼性が高いような気がします。
このソニー製Tr(2SC926A)は、TA-2000Fに全部で14個使用されていますが、この内不具合が発生するのは、コレクター電圧100V以上の回路の8個です。(8個ともDC150Vのコレクター印加電圧です。)
従って、この8個を全部、高信頼品の互換品に交換して有ります。
この互換品は、(コレクター~エミッター間電圧は、ソニー製(2SC926A)の210Vに対し、250V、及び許容コレクター損失は、320mWに対し、600mWと約2倍の値です。又、大きさも約2倍程ですが、マウントには全く支障は有りません。当然、極間リード(足)も倍ぐらい広く、DC150Vの印加電圧を考慮すると互換品の方にアドバンテージが有ります。
尚、この互換品Trは、元々カラーテレビ用で非常に信頼性の高いデバイスです。(品番等は、企業秘密!!!)
尚、このDC150Vが印加される回路は、全てバッファー的回路の為、音質に与える影響は、全く有りません。
このTrの交換箇所・互換品等の詳細は、資料を添付致します。(尚、この資料は、転用不可とさせて頂きます。)
③電源トランス脇の2個のブロックコンデンサ以外の全基板の全ての電解コンデンサをオーデイオ用高性能新品に交換。
勿論、容量値は、オリジナルと全て同一とし、耐電圧は、外観上のバランスと長期信頼性の確保からオリジナルの2~3倍の耐電圧値としています。
容量値の完全同一値は、簡単なようで大変です。例えば、フォノ基盤に採用されている、3V/150μFは、現在入手が非常に困難です。私は、執念で、(ニチコン製 6.3V/150μF)を探し求め、今後の事も考慮し200個購入し保管しています。
尚、この電解コンデンサのオリジナルとの対応表も資料添付致します。(転用不可とさせて頂きます。!!)
④オリジナルの(1/2Wソリッド抵抗)全5個を信頼性の高い(2W酸化金属皮膜抵抗)に新品交換。
このソリッド抵抗は、経年変化で、抵抗値が上昇するものが発生します。私は、プリメインアンプで5台の不具合要因の経験が有ります。不良率は、かなり高いです。大体10個中2個は、40年以上の経年で公差(ほとんどが10%)をオーバーしています。
尚、このソリッド抵抗は、数有る抵抗の中で、一番ノイズが大きい為、信号回路には使用されず主に電源回路等にのみ限定使用されていました。
⑤AC100Vラインに入っているスパークキラー(2個)の交換。
これまで7個のスパークキラー不良(パンク)を経験しています。この内、1台は、実際に、その瞬間に遭遇しています。
その瞬間は、プシュと音がし、同時に白い煙が発生、そして強い刺激臭が発生しました。ビックリしました。
交換したスパークキラーは、オリジナルと同一メーカーの岡谷電機産業製の最高グレードの(XE1201)と(AU120033)です。(オリジナルの尖頭値500Vに対し1200Vの高信頼品です。)
⑥B/C/D/E4枚の基板押え金具のウレタンクッションは、40年以上の経年でボロボロになり、手で触っただけでポロポロ取れてしまいます。
この為、古いクッションを完全に除去し、新たに高性能のポリウレタン製で同一寸法の品物に交換済みです。
⑦フォノイコライザー回路にDC35Vを供給する電源ラインにシリースに入っている抵抗(カーボン1/4W・・・抵抗値は生産ロットにより、220Ω~510Ω)が各チャンネルごとに入っています。(2個使用)
これを高信頼性の(金属皮膜抵抗1/2W・・・通称キンピ 公差1%)に交換。
⑧本機のVUメーターランプは、前述の通り劣化が少なく程度が良かったのですが、これは、予備として保管して頂きたく付属添付とし、本機には、新品を装着しております。
尚、このランプは、現在及び今後とも需要衰退の為、ほとんど入手不可能です。
私は、6年程前に60本程度を確か単価200円ほどで入手しましたが、現在は、なんと@1210円(送料別)でネット販売も有るようです。
尚、本機から取り外した部品の内、トランジスタ(2SC926A)を除く、コンデンサ・音量VR・抵抗・スパークキラー等は、付属添付とさせて頂きます。
基板から取り外した部品は、各基板ごとに分けて小袋に入れて有ります。(基盤名も表示して有ります。)基本的に再利用についての保証は、一切有りません。!!!
私がこのアンプを入手した時点で、(E)基板(電源基板)の抵抗(R917・・・1KΩ)が焼損していました。原因を追究したところ、レギュレーター用パワーTrとツェナーダイオード及び制御用Tr2個の内、1個がやはりショートしていました。
結局、高圧用定電圧回路(+150V)の全ての部品を高信頼品新品に交換済みです。
次に本機の外観及び内部の概要と最終音出しチェックの概要を下記に列記致します。
(外観及び内部の概要・・・各部の写真を御参照下さい。)
①フロント化粧パネルは、目につく大きなキズ・汚れ等無く大変キレイです。又、各ツマミ類も目につくキズ・クスミ・汚れ等無く概ねキレイですが(小さなキズ・クスミ等は、結構有ります。!!)
特にMODE SWツマミ 表面には、スリキズがいくつか有り、又 背面パネルの(インピーダンス切り替えSW)ツマミは、落としきれない汚れが有ります。
又、VUメーター枠も丁寧に整備し、緑青サビも無く大変キレイです。
②背面パネルは、目につくサビ・クスミ・汚れ等無く大変キレイです。ピンジャック・マイクジャック・アースターミナル・半固定VR軸も丁寧に整備済みでピカピカです。
③電源コード及び電極刃もキレイに整備済で、ベタ付き等全く有りません。
④ボンネットケースは、目につくサビ・クスミ・汚れ等無く大変キレイです。
⑤底板は、小さなサビ・塗装剥がれ等、有りましたが、丁寧に補修し大変キレイです。
⑥シャシー内部は、今後の耐久性を考慮し、船舶用防錆・防湿・潤滑剤のクレ製(6-66)にてポリッシュ済みです。このほか、丁寧に手入れを行っており大変キレイです。
⑦純正ウッドケースは、( 純正コ字型 ウッドケース)で徹底的に整備及び木工用高級ワックスにてポリッシュを行い大変キレイです。
(最終音出しチェックの概要・・・レコード及びCD及びマイクをソースとし、出力は、パワーアンプ(ソニーTA-3140F)を繋ぎ、スピーカー及びヘッドフォンにてチェック。
尚、DINの入出力は、接続コード無き為、テスターの導通チェックのみです。
①全入力の正常入力を確認。・・・フォノ入力は、MCカートリッジ(オーデイオテクニカ製AT31E)及びMMカートリッジ(オーデイオテクニカ製AT13E)を使用。
マイクは、ソニー製(F-V750P)を使用。
フロントパネルのAUX3のジャックは、変換アダプター(RCAプラグx2をφ6.3mmステレオ標準プラグに変換)を使用。
フォノ②は、MMカートリッジ用ですが、ここに低出力のMCカートリッジを入力しても、音量VRを大きくするだけで、ノイズも無く十分実用になります。
③出力は、全出力の正常を確認。・・・パワーアンプ(ソニーTA-3140F)に繋ぎ、全出力をチェック。
ヘッドフォンジャックに変換アダプターを介して、スピーカーに直接接続して正常音出しを確認。(写真参照願います。)
この使い方は、能率の良いスピーカーの場合、6畳間ぐらいなら、十分実用になります。
(この事は、取説の11ページに記載されています。)
④音量VR及びバランスVR・背面パネルの半固定VR・マイクVRにガリ・不快なノイズ等無き事を確認。
⑤ロータリーSW及びレバーSW類の各動作に伴うショックノイズ等、不快なノイズ無き事を確認。
以上です。
付属品は、下記の通りです。(但し、書面は全てコピーです。)(いずれも転用不可!!!)
①本機に装着されていた、VUメーターランプ(2個)。
②ソニー純正ショートプラグ(2個)(PHONO1に挿入して有ります。)
③ピンジャックプロテクター(オーデイオテクニカ製AT6063R)(20個新品)
④本機から取り外した旧部品(但し、トランジスタ2SC926Aは除く)。
⑤(オーデイオの足跡)様のプロフィール記事・専用カタログ・取説(日本語)・サービスマニュアル(英語)をクリアーバインダーにお入れしたもの。
⑥TA-2000F設計者の解析記事 (ラジオ技術1971年1月号掲載記事)。
⑦ソニー純正高耐圧Tr(2SC926A)の互換品に関する資料。
⑧交換した電解コンデンサのオリジナルとの対応資料
上記、⑥~⑧までを、セルケースにお入れしたもの。
又、オマケとして御手入れ用ファインクロス(カメラのレンズにも使用出来る優れものです。)
説明は以上です。約50年前後の経年品です。私の手を離れた後の保証は、一切致しかねます。
あくまでも中古品の為、神経質な方や完璧を求める方の御入札は、御控え願います。
ノークレーム・ノーリターンを御理解・遵守出来る方のみの御入札を御願い申し上げます。
但し、落札入手後、1週間以内に(電源が入らない)(音が出ない)(ひどい歪み音)等の重大な不具合については、元払いにて返送後、修理し元払いにて再発送致します。修理不可の場合のみ返金に応じさせて頂きます。(但し、ヤフー手数料・送料等を差し引きの金額です。悪しからず御了承願います。)
(御入札に関する重要注意事項)・・・下記4項目に該当する方は、入札を御控え願います。たとえ入札・落札されても、(落札者都合による削除)処理をさせて頂きます。この場合、落札者様に(非常に悪い)評価が付きます。御了承願います。
①評価新規の方。
②評価の内、(非常に悪い)が全評価の3%以上の方。
③外国人で日本語の読み・書きの出来ない方。
④落札後、2日以内の取引ナビ連絡及び3日以内の入金手続きの出来ない方。
落札後の御支払いは、(ヤフーかんたん決済)のみの限定です。
発送は、(ヤマト宅急便)又は(ゆうパック)のみの限定です。
発送料金の元になる荷物サイズは、(140サイズ)です。
元払い・着払い・配達日・配達時間の指定等、落札者様の御希望に従います。
それでは、ヤフオク10枚(主に外観写真)及びオークションラボ様の20枚(主に内部写真)、合計30枚の写真と後述するコメントを御覧頂き、御入札の参考になさって下さい。


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(追記ー1)部品交換については、前述していますので、それ以外の主な整備内容について列記致します。
①フロント化粧パネル及び各ツマミ類を(お風呂ルック)にて洗浄・清掃・乾燥後、クレ(LOOX)にてポリッシュ。
②丸形ツマミの止めイモビスをサビ取り後、防錆処理。
③背面パネルのピンジャック及び半固定VR軸及びマイクジャック及びレバーSW軸を極微コンパンドにてポリッシュその後、クレ製(LOOX)にて仕上げポリッシュ。
④DINジャックのサビ取り及び防錆処理。
⑤背面パネルそのものを、クレ製(LOOX)にて清掃ポリッシュ。
⑥電源コード及びプラグを無水アルコールにて清掃・及び電極刃を極微コンパンドにてポリッシュ。
⑦マイクジャック・ヘッドフォンジャック・AUX3入力ジャックを極微コンパンドにてポリッシュ。
⑧入力ピンジャック類及びマイクジャック・ヘッドフォンジャック・AUX3ジャックをクレ製プロ用接点復活剤を綿棒にて清掃。
⑨マルチコネクター接点部とプラグイン基板の接点部を無水アルコールにて清掃後、綿棒に接点復活剤を付けて塗布。
⑩ロータリーSW及びレバーSWの接点部周りを、エレクトリッククリーナーにて清掃後、極細の筆にて接点復活剤を塗布。
尚、私は、接点復活剤は、2種類使用しています。接点清掃用は、クレ製(2-26)を、最後の塗布用には、(株)エーゼット製の(AZ接点復活剤)と使い分けています。
⑪シャシー内部を清掃と今後の防錆処理として、クレ製船舶用防錆・防湿・潤滑剤(6-66)にてポリッシュ。
⑫電源トランス及びブロックコンデンサをクレ製(LOOX)にてポリッシュ。
⑬ロータリーSW及びレバーSWのクリックボール部に二硫化モリブデン配合グリスを塗布。
⑭フロントSW部シールド板及び背面パネルのシールドケースをクレ製(LOOX)にてポリッシュ。
⑮全基板及びマルチコネクター及び各SW部及び背面のピンジャック類のハンダ部点検・修正。
⑯各基板のマウント部品の傾き修正。
⑰全基板の信号用Trのリード(足)を極細・極小のワイヤーブラシにてブラッシング。(これは、リードの黒化を取り除き、ウイスカ現象を予防する為です。)
⑱全ビスをチェックし、サビの有るものは、同一仕様の中古サビ無し良品と交換。
この頃のESシリーズのビスは、バインド型タッピングビスでナベ型に比べ、高さが低く直径が大きい為、板金との接触面積が大きい優れものです。
私は、これまでESシリーズのアンプ・チューナーを5台程オシャカにしていますので、その全ビスを薬液サビ取剤にてサビを取り、防錆処理後、保管しています。
⑲ゴム足(4個)をアルカリ電解水にて洗浄・清掃
以上が部品交換以外の主な整備内容です。
(追記ー2)TA-2000Fの高信頼・高性能パーツについて
①電源トランスは、ESシリーズに共通する、(カットコア)(バランス巻き)(100%
タールピッチ詰め)(ハムプルーフベルト溶接締結)(角型ケース入り)で優秀なトランスメーカーでオーデイオマニアなら誰でも知っている、(タムラ製作所)への特注品です。
この電源トランスは、バランス巻きで中間タップを出して全世界の商用電圧(100V~240V)に対応出来るようになっています。電圧の切り替えは、シャシー内の(電圧切替器)でプラグの差し替えだけで簡単に行えます。
②ロータリーSW及びレバーロータリーSWは、ESシリーズに共通ですが、全てアルプス電気への特注品です。
各回路に応じて(ショーテイングタイプ)と(ノンショウテイングタイプ)を使い分け、SW操作時の切り替えノイズを皆無にしています。
又、固定接片は、可動接片を上下から挟み込む構造になっており、何十年にもわたる経年にも劣化せず、切り替えノイズが発生しません。
③ヘッドフォンジャック及びAUX3ジャックは、安物の民生用でなく、業務用の通信タイプで高信頼・高耐久品です。
④VUメーターは、サイズは、小さいですが、BTS規格の業務用の高精度・高信頼性のものです。
⑤電源SWは、これもESシリーズに共通するものですが、オムロン製マイクロSWにアルプス電気製レバーロータリーSWを組み合わせたもので、大きな電流容量の確保と電源オフ時のポップノイズレスを実現しています。
⑥4枚のプリント基板を装着するマルチコネクター(22P)は、ヒロセ電機製のダブル接点の高信頼品です。
プリント基板4枚の内、電源基板(E基板)を除く(B)(C)(D)の3枚の基板は、左右チャンネル対象に成っている為、表裏どちらを差し込んでも動作します。(片チャンネル不具合などのチェックに便利です。
この事は、和文サービスマニュアルの5ページに記載されています。
⑦背面パネルからフロントパネルまでの入出力シールド線は、バネ状のシールドパイプに内包され、安全にシールドされています。
更に微弱信号レベルのシールド線は、このバネ状シールドパイプの中に更に細いバネ状シールドパイプの中に入れられ完全にシールドされています。
ここまで徹底してシールド処理されている事は、驚きです!!!。
⑧フロントサブパネルに取り付けられている、ボリューム・ロータリーSWの取付用六角ナットは、取付面に接する側に、3個のツメ(突起)が有る特殊形状の六角ナットです。
これは、スプリングワッシャーを不要とし、この3個のツメ(突起)が、取付面に食い込み、ゆるみが生じない仕組みです。
この特殊ナットは、ボリュームとかスイッチの部品メーカーからの附属品ではなく、ソニーが独自にナットメーカーに特注したもののようです。
⑨この頃のESシリーズから次世代のES- Ⅱシリーズは、配線材は、全て(ロー引き麻糸)によるワイヤーハーネス(束線)を採用し、それぞれ電線加工メーカーに特注していました。
誤配線防止とトータルコストダウンを図る為だと思います。
元々は、電電公社(今のNTT)の電話機の内部配線の仕様でしたが、それを、いち早くソニーが民生用として採用したものです。手法は、まさに職人芸です。
このワイヤーハーネスは、(連続二重結束)という手法で、単独結束のように、麻糸がどこかで切れても、ばらけて周囲に脱落する事が無く、安全な方法です。
以上です。長々とした説明文を御拝読頂き有難う御座いました。