『鯉江良二』作/中埜手 灰釉 ぐい呑 径5cm/共箱 <260323006>

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22 июн. 15:45 (Tokyo)
Окончание
25 июн. 15:45 (Tokyo)
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Описание


(株)賢祥堂美術 オークション
Gallery KENSYODO Auction
 










  作品データ



サイズ(cm) 径5×高4.7


状態良好です。


鯉江良二の手による本作は、
掌中に収まる小器にして、土と炎の痕跡を率直に刻み込んだ一碗である。
径5センチという限られた容積の中に、
作為と無作為のせめぎ合いが濃密に凝縮されている点、
まことにこの作家らしい。

素地は白くやわらかく、
轆轤の痕跡をあえて残すことで、器体に微かな揺らぎを与えている。
その上を覆う灰釉は、
均質を拒むかのように斑状に流れ、溜まり、あるいは途切れる。
とりわけ口縁から胴へと垂れる釉だまりは、
重力に従った自然の運動をそのまま封じ込めたかのようで、
景色としての見どころを形成している。
釉の発色は淡褐色を基調としつつ、
濃淡の差異によって奥行きを生み、単調に陥らない。

意匠的には、胴に巡らされた線刻が注目される。
幾何的とも、あるいは即興的な描線とも取れるこの装飾は、
「中埜手」と呼ばれる民窯的な語感を借りつつ、
実際には極めて現代的なリズムを内包している。
伝統の引用に留まらず、
鯉江特有の造形感覚によって再構成されている点に、本作の価値がある。

高台は低く、削りは粗放で、土の塊感をそのまま残す。
見込みにかけても釉は不均一に掛かり、
使用の中で酒が溜まる位置に微妙な変化をもたらすだろう。
実用の器としての機能と、造形物としての自立性とが、
無理なく同居している。

総じて本作は、素材の持つ偶然性を尊重しながら、
それを統御する最小限の意志によって成立した佳品である。
小品ながら、鯉江良二の陶に対する根源的な問い
──「焼きものとは何か」──を静かに内包している。
掌中においてなお、十分な存在感を放つ一作といえよう。



※タイトル末尾の数字は管理番号です。


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