【LEE 101-J デニムジャケット 0411(サイズL/日本製/スコービルボタン/80年代後半)】
LEE(リー)は1889年、アメリカ・カンザス州サリナで創業されました。
創業者ヘンリー・デヴィッド・リー氏は当初、雑貨卸業を営んでいましたが、20世紀初頭に高品質なワークウェア製造へとシフト。第一次世界大戦では米軍にユニフォームを供給し、その確かな品質と堅牢なつくりで労働者たちの信頼を獲得しました。やがてカウボーイたちにも愛され、「アメリカを代表するワークウェアブランド」として地位を確立していきます。
その象徴的なアイテムのひとつが、1948年に登場したデニムジャケット「101-J」。
胸元の2本プリーツ、両サイドのアジャスター、実用的なフラップ付き胸ポケット──すべてがワークウェアとしての機能を追求した末に生まれたディテールです。完成度の高さゆえに、今もなおファッションとして通用する普遍的なデザインとなっています。
本品は「0411」ロットの日本製モデル。
1980年代後半、LEE日本展開の大きな転換期に生産された一着です。
LEEは長らく堀越商会が日本国内での輸入・販売を担っていましたが、その後、日本における生産販売権がエドウィン商事へ移行。
本品は、まさにその移行直後頃に展開されていた時代の個体であり、後の90年代LEE JAPAN製品ともまた少し空気感の異なる、“過渡期ならでは”の魅力を持っています。
当時の日本は、アメリカンヴィンテージやレプリカ文化が急速に成熟し始めた時代。
単なるライセンス生産ではなく、「本家LEEらしさ」を日本独自の技術力で再解釈し始めた時期でもありました。
本品にも、そうした80年代後半特有の空気感が色濃く反映されています。
LEE伝統の左綾(レフトハンドツイル)デニムを採用。
リーバイス系の右綾デニムに比べ、ややしなやかで縦方向に線の走るような色落ちを見せるのが特徴で、着込むほどにLEEらしいワーク感の強いフェードへ育っていきます。
さらに注目は、ボタンに使われているスコービル社製のメタルボタン。
ミリタリーやワークウェアに数多くの金具を供給してきた老舗メーカーで、ヴィンテージ好きには刺さるディテールのひとつです。
101-Jはスティーブ・マックイーンをはじめとする著名人にも愛され、後のリーバイス557XX(通称サード)などのデニムジャケットにも影響を与えた歴史的名作。
ワークウェア、モーターカルチャー、アメリカンカジュアル──その全てを横断する存在として、今なお評価され続けています。
80年代後半の日本製LEE。
しかも堀越商会時代からエドウィン商事体制へ移る過渡期の空気を宿した一着は、近年じわじわ再評価が進んでいるジャンルだと思います。
単なる古着ではなく、日本におけるアメカジ文化成熟期の資料的ピースとしても非常に面白い個体です。
【サイズ詳細(平置き採寸)】
・サイズ表記:L
・肩幅:約46cm
・身幅:約59cm
・袖丈:約63cm
・着丈:約61cm
素人採寸ですので多少の誤差は御理解下さい。
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