※分解整備・実写確認済レンズを準備ができ次第追加出品中です。よろしければ出品リストからご覧ください。
○出品物は以下の3点です。
・SMC PENTAX-M 50mm F1.4
・フロントキャップ(ノーブランド・新品)
・リアキャップ(ノーブランド・新品)
・このレンズには黄変を起こすアトムレンズは使用されていません。そのためSuper-Takumar 50mm F1.4前期型と同様にカラーバランスの良い撮影結果が得られます。
・F1.4の口径比を生かし,被写体の前後を大きくぼかした「ふわとろ描写が」きれいにできます。
・このレンズは完全な状態であれば総合的に見てとても良いレンズだと思いますが,同型の個体には絞り直後の貼り合わせレンズに使用されている光学接着剤に白濁が発生しているものが散見されますが、今回出品した個体も当初は白濁が見られましたが、白濁した接着剤を除去し、新しい光学接着剤で再貼り合わせを行いました。
・商品写真や後述の実写例等を置いたリンク先にこのレンズによる実写例を置きましたのでご確認ください。
・フォーカスリングの操作感を改善するためにCOSINAがヘリコイドラッピングと呼んでいる方法を参考にして同等の作業手順でヘリコイドの溝を研磨しました。この方法の詳細については、以下のリンク先に説明(pdfファイル)を置きました。 ※参考までに商品写真に,この個体による実写例を入れましたのでご確認ください。実写例はSONY α7RⅡによるもので、すべてフルサイズ画像です。これらを含めた高解像度画像の実写例を以下のリンク先で確認できます。任意の画像を選択後「オリジナルを表示」または「ダウンロード」にすると,4240万画素の画像を部分拡大して見ることができます。また,ここでは商品の詳細画像も確認できます。
【外観及びレンズの状態】
・カビ、くもり、バルサム切れは見られません。
・外観は目立つ傷はなくレベルの高い美品だと思います。側面を4方向から撮影した高解像度画像を前述のリンク先に置きましたのでご確認ください。
・文字やマークの色はくっきりしていて見やすい状態です。
【可動部の状態】
・フォーカスリングは全周にわたって一定の手応えでスムーズに回転します。逆転時の遊びはなくピント合わせを正確にできます。ヘリコイドにラップ研磨処理を行ったため、回転時に指先にざらつきなどの違和感が伝わってくることはありません。
・絞り羽根に油の付着はなくきれいです。
・絞り羽根の動作はPENTAX MXボディに取り付けて確認しましたが,シャッターに連動して迅速に開閉しました。
・絞りリングはクリック感が良く、スムーズに回転します。
【このレンズの特徴等】
・クリアな撮影結果が得られ,F1.4では背景を大きくぼかしたふわとろ描写ができます。商品写真中にある写真でご確認ください。
・F8くらいまで絞ると高画素数のデジタル一眼で撮影しても画面の隅々までシャープだと感じる解像力の高い画像を得ることができます。
・最短撮影距離は0.45mです。
・PENTAX Kマウントのレンズです。
【分解整備の内容】
・内部のレンズ面に付着していたチリなどを可能な限り清掃しました。
・個々の部品に分解した際に水洗可能な部品はすべて洗剤による洗浄を行いました。表面に付いた汚れや古い油分を除去しました。
・フォーカスリングのヘリコイドに使用されていた古く汚れたグリスを除去し、ヘリコイドの溝の中までラップ研磨と呼ばれる方法で磨き上げ,溝の奥にたまった細かな汚れを取り除くとともにヘリコイド表面の荒れを改善し、表面をより平滑にしました。その後,粘度が適した新しいグリスを隙間なく充填しました。
・ラップ研磨後のヘリコイド鏡筒をはじめ、個々の部品の洗浄後に超音波洗浄機で隅々まできれいにしました。
・絞り環の回転にかかわる内部の部品について,残っていた古い固化気味の油分等を洗浄除去しました。その結果、より軽い力でクリック感良好に回転するようになりました。
・距離環と絞り環は多くの方に良好だと感じていただける操作感になっていると思います。
・最近はフィルムカメラの需要が増えていることがニュースでも取り上げられていました。私の分解整備はすべてそのレンズを使用する前提で製造されたフィルムカメラに装着した際に、正常に動作し、距離環を無限遠側いっぱいに回したところで無限遠に正確にピントが合うようにしています。出品中のレンズはPENTAX MXボディに取り付けて調整を行いました。
・無限遠調整時の被写体は(1)明るい恒星、(2)恒星と同じ結果になるように調整した無限遠コリメーター、(3)約200m先にある鉄塔のいずれかで調整時に利用可能なもので行っています。無限遠コリメーターは口径10.2cm焦点距離1200mmのアポクロマート天体望遠鏡(PENTAX 100ED)の接眼部にピンホールと光源を取り付けたものです。また、調整時にはカメラボディーに自作の高倍率マグニファイアを装着して確認しています。(1)~(3)のいずれで調整しても全く同じ結果になることを確認しています。
※ミラーレス一眼にマウントアダプターを介して取り付けた場合は、そのマウントアダプターの設計や工作精度によって無限遠位置が異なります。多くの場合はオーバーインフになることを確認しています。これは、マウントアダプターを使用した際に確実に無限遠が出せるように余裕を持たせてた設計にしているためだと思います。オーバーインフ気味になるマウントアダプターに取り付けて無限遠を精密に調整してしまうと、その時使用したものでしか正確な無限遠が出ないだけでなく、多くの場合そのレンズを本来のフィルムカメラに取り付けた時には無限遠にピントが合わないことになります。
【光学接着剤の白濁について】
光学接着剤が使用されるようになるまでは貼り合わせレンズの接着にはバルサムが使用されていました。PENTAXのレンズではSMC TAKUMARまではバルサムが使用されていましたが、SMC PENTAX からは光学接着剤に変更されました。このころの光学接着剤は長年の間に白濁するものが多いようですが、最近の光学接着剤はこの点が改善されているそうです。
SMC PENTAX以降のレンズもこれまで多く扱ってきましたが、貼り合わせレンズに白濁が発生しているものは剥離・清掃後最新の光学接着剤で貼り合わせて補修してきました。
ごく一部に一度剥離して再貼り合わせを行われたと思われる個体を入手したことがあり、いずれの個体も再貼り合わせの際に問題があり実用不能の状態でした。
その具体的な内容は以下の2例のとおりですが、実用不能の状態でも再貼り合わせにより貼り合わせレンズはきれいな状態になるため、再度白濁を起こしていない限り全く気付きません。出品個体は再貼り合わせ後にテストチャートで心出しの状態を確認しました。その結果は
前述のリンク先にある11.jpgに示ました。この結果を見るとボケの偏りが感じられないため心出しの精度は高く、実写結果に片ぼけや解像力の低下はほとんど起きないと思います。
【過去に入手したオールドレンズで、バルサム切れ補修の形跡を確認できたもの2例】
これらの2点はいずれも心出しの精度が不十分で絞り開放時に中心部でも像が流れる症状があり実用不能の状態でした。前述のリンク先にある12.jpgがそのうちの1つSuper-Takumar 50㎜ F1.4 前期型の様子です。また、別の1点はバルサムではなく接着剤で再貼り合わせを行っていましたが、広い面積で白濁が生じていました。製造後何年も経過して白濁が生じ、その白濁を補修した後に再度短期間で白濁を生じていますので、おそらく光学接着剤ではない一般用途の紫外線硬化型接着剤を使用したものと思われます。 バルサム切れの補修が行われたレンズを入手する場合、心出しの精度や接着剤の種類が説明されていないものはリスクが大きく、出品者に事前確認しておいた方が無難だと思います。
レンズメーカーで行われている貼り合わせレンズの心出しについて紹介しているwebページがありますので紹介しておきます。
私にはこのwebページで紹介されているようにリアルタイムで2枚のレンズの中心を確認しながら調整する装置は所有していません。そこで、レーザー光線の直進性を利用して2枚のレンズの心出し状況を確認できるようにした装置を自作して使用しています。
以前、レンズの側面を3方向からスコヤで押さえ込む治具を作成して心出しを行ったこたがありましたが、この方法ではある程度までは心出しができたのですが、テストチャートで確認するとわずかではありましたが光軸のずれが検出できました。このことから貼り合わせレンズの外周を合わせただけではレンズの心出しができないと考えました。
私が再貼り合わせを行う際に使用している光学接着剤2種の特性にかかわる情報をまとめたPDFファイルを、以下のリンク先に置きましたのでご興味をお持ちの方はご覧ください。
☆お願い☆
・オークションの終了後48時間以内に支払いを完了していただける方のみの入札をお願い致します。
・この期限が過ぎた場合は補欠落札者に連絡を取る,または,再出品のため「落札者都合にて削除」させていただきます。
・このレンズは,入手した時点で既に中古品でした。新品と同等の品質を希望される方にはご満足いただける状態とは言えません。また分解整備についても個人の趣味のレベルで行っているものでプロによるものではありません。入札される場合はそのことをご了承くださいますようお願い申し上げます。商品写真と実写例をじっくりご確認いただいた上で入札をご検討ください。
【送料】
・「ゆうパケットプラス」送料440円での発送を基本と致しますが、速達をご希望される場合は「レターパックプラス」送料600円での発送も選択可能です。
※ゆうパケットプラスによる発送について
・まとめて取引の条件を満たす場合は、標準レンズであれば4本程度を同梱して発送することが可能です。
・陸送扱いのため発送から配達まで他の発送方法と比較すると日数を要します。北海道からの発送ですが遠方ほど時間がかかります。これまで発送した結果では北海道内は翌日、関東地方はば3日後、関西地方は4日後、沖縄県は7日後の配達の場合が多く、1日遅れる場合もありました。
・ご不在時の配達で郵便受けに入らない場合は再配達となります。再配達では配達日時の指定が可能です。置き配の設定も可能です。
・専用の箱で発送することになっていて,大きさは縦17cm×横24cm×厚さ7cmです。
※レターパックプラスによる発送について
・午前中の締め切りまでに発送できると、まれに1日遅れることはありますが沖縄県も含めた全国ほとんどの地域で翌日配達となります。
・手渡しの配達で配達日時や置き配の指定はできません。再配達時には日時指定が可能です。
・厚さに制限がないため厚さ10㎝程度で梱包できるため十分に緩衝材を使用することができます。
・匿名取引には対応していません。
※まとめて取引について
・詳細は以下のヤフオクヘルプページでご確認ください。この条件を満たす場合はまとめて取引の対応が可能です。ヘルプにも記載されていますが,まとめて取引を行うためにはまとめたい商品をすべて落札後取引を開始する必要があります。
・まとめて取引は最大72時間以内の落札物に適用されますが,同一日以外のオークションでまとめて取引をご希望なさる場合は取引メッセージ欄からその旨をお伝えください。こちらからその可否についてご連絡をいたします。最初にご落札いただいた商品の取引開始前でもメッセージ欄から連絡を取り合うことは可能です。