デノンのブックシェルフ型スピーカー「SC-E727」です。
シリアル同番ペア。
以下の整備を施しています。
・ LPFの調整
・ 吸音材の追加
・ ワッシャー&ナットの交換
ウーファーの高音を抑えるRLC共振回路と新たに構築、既存のLPFに付加しています。(写真8枚目右上)
なお、HPF側は変更なし、クロスオーバー周波数もオリジナルから変わっていません。
キャビネット内部にウレタンフォーム製の吸音材を追加で封入しています。
バインディングポストを固定するナットと真鍮無垢製に、ワッシャーはLF側を真鍮製、HF側を銅製に交換しています。
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キャビネット外装の状況は、天面に擦り傷があります。(写真4、5枚目)
また、側面下部にも目立たない程度の擦り傷があります。(6、7枚目)
それ以外は艶がしっかり残っており綺麗です。
前面ネットは、小さな穴が複数個所開いています。(8枚目下)
底面のゴム足は劣化していたため撤去。新しくゴムシートを貼っています。
バックパネルの受け部の集成材が一部爆裂していたため、補修してあります。外部からは目視できません。
バインディングポストは分解洗浄済み。
なお、ポストの再固定の際にレベル調整を行い、ショートバー着用時の接触圧力を改善しています。
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一見は2ウェイですが、エンクロージャー内部に背面側に向けたインナーウーファーが設けられている、やや特殊な構造の2ウェイ3スピーカーシステムです。
低音再生に優れ、通常この体積ではなかなか出せないスケール感で鳴らす独特の再生音は、今でも多くのファンを魅了します。
また、搭載ドライバーが欧州のメジャーメーカー製となっており、ヨーロピアンサウンドを提唱していたデノンの拘りを体現しています。
整備は、劣化部の補修と、高音再生の改善です。
既存のネットワークでは落としきれない高音共振を抑制、高音再生をツイーターに完全に任せるようにしています。
また、背面から回り込む中高音を削減することで、前方の中高音が明瞭になっています。
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主な定格
・ 2ウェイ3スピーカー/バスレフ式/防磁設計
・ 寸法:194W x 326H x 318D mm
・ 重量:8.4kg
・ インピーダンス:6Ω
・ 再生周波数帯域:33Hz~45kHz
・ 出力音圧Lv:88dB/W/m
・ 最大入力:100W