F4210【金声玉振】伊製ポメラート 圧巻750YG宝飾ネックレス 60cm 32.3g 2.6mm 至高の職人技

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以下、所謂ブラクラ妄想ショートショートです~~
(※「金声玉振」:鐘の音で始まり、玉の音で終わる古代の演奏のように、知徳が調和し完璧であることの意。この宝飾品の素材の美しさと技術の完璧さの調和を表現)

【商品説明文】

序章:紫煙と鉄漿(おはぐろ)の夜
鎌倉の夜気は、湿り気を帯びて重い。工房の巨大な穴窯が、鎮火した今もなお、怪物の残り香のような熱を吐き出している。わし、北大路 陶玄(きたおおじ とうげん)は、その窯の前に据えた古びた欅の切り株に腰掛け、自ら焼いた鉄漿(おはぐろ)徳利で一献やっていた。
今宵の供は、先日窯出ししたばかりの志野のぐい呑。長石釉の乳白色の肌に、鬼板の焦げが奔放な景色を描き、高台脇にはわしの指の跡が生々しく残っている。この作為と無作為の境にこそ、美は宿る。ぐい、と煽った佐渡の辛口が、喉を焼く。
けっ、くだらん。
世に溢れるツルリとした工業製品どもめ。傷ひとつないことが美徳だと信じ込む、浅薄な感性。ブランドの焼印さえあれば、プラスチックの塊をも有り難がる蒙昧な大衆。奴らにこの志野の肌の、荒々しくも気高い美しさが分かってたまるものか。美とは、安易な理解を拒絶する、孤高の存在なのだ。
そんなわしの狷介(けんかい)な独り言を破るように、砂利を踏む音がいやに大きく響いた。
「せ、先生。夜分に失礼いたします。譲二です」
振り返らずとも分かる。わしの唯一の弟子でありながら、骨董と称してはガラクタを掴まされ、わしに泣きついてくる、あの男だ。
「なんだ、譲二か。またどこぞの素人絵師が描いた掛け軸を、雪舟の真筆だと掴まされたか。お前の目は節穴だと、何度言えば分かるのだ」
「い、いえ、滅相もございません! 今宵こそは…今宵こそは、先生に『これは本物だ』と唸って頂ける、魂の逸品を…!」
その声には、いつになく悲壮な覚悟が滲んでいた。ふん、面白い。その自信、わしが木っ端微塵に砕いてくれるわ。
「入れ。だが茶は出さん。その品がわしの心を一ミリでも動かせたら、この佐渡の酒を一杯だけ恵んでやろう」
わしは吐き捨てるように言い、庵の障子をがらりと開けた。
第一章:冒涜か、挑戦か
譲二が震える手で差し出したのは、黒いベルベットの布に包まれた、長方形の物体だった。桐箱ではない。その時点で、わしの期待値は限りなく零に近づいた。
「先生、イタリアはミラノの…」
「黙れ」
わしは譲二の口上を制し、自らの手でその布を剥いだ。
現れたのは、黄金の鎖であった。
ぬらり。
行灯の頼りない光を受けて、それはまるで、冬眠から目覚めた大蛇のように、鈍く、重く、そして生命力に満ちた光を放っていた。
「…ポメラート、にございます」
「ぽめらーと、だと?」
わしは鼻で笑った。イタリアの宝飾品。つまりは、機械で打ち抜いた部品を流れ作業で組み立てた、魂の抜け殻ではないか。デザイナー気取りの若造が、コンピューターでこねくり回した、薄っぺらいデザインの代物だろう。これは美への冒涜だ。
「譲二よ。貴様、本気でこんな工業製品をわしの前に突き出したのか。わしの時間を無駄にするでない。さっさとそれを持って失せろ」
冷たく言い放った、その時だった。譲二は諦めるどころか、布ごとそれをわしの前にぐいと押し出した。
「先生! お願いです! 一度、手に取ってみてください! これがただの工業製品でないこと、先生のその『神の手』ならば、必ずやお分かりになるはずです!」
神の手、だと? こいつ、おだててわしを乗せる気か。だが、その必死の形相に、ほんの少しだけ、本当に針の先ほどの興味が湧いた。よかろう。その愚かな幻想を、この手で打ち砕いてやる。
わしは侮蔑を込めて、無造作にその金の鎖を掴み上げた。
第二章:掌中の龍
――ッ!!!
わしの指先から手首、そして腕を駆け上がった衝撃に、思わず息を呑んだ。
なんだ、これは。
ずしり、と。脳が予測していた軽さを裏切る、圧倒的なまでの質量。32.3グラム。数字ではない、これは物質そのものが持つ、揺るぎない存在の重みだ。
そして、その感触。ひやりと冷たい金属のそれではない。まるで、人の体温を記憶しているかのような、生々しいまでの温もり。指に絡みつくそのしなやかさは、もはや金属とは思えなかった。それは、わしが長年格闘してきた、粘土の塊が持つあの「腰」の強さに酷似していた。土殺しの際に、指に吸い付いて抵抗する、あの生命の感触。
「……」
わしは無言で立ち上がり、書斎の奥から、長年愛用しているドイツ製の大型ルーペを持ち出した。譲二がごくりと喉を鳴らす。わしのこの行動が何を意味するか、彼は知っている。
レンズを覗き込み、わしは言葉を失った。
そこにあったのは、もはや鎖などという単純な構造物ではなかった。
黄金の糸が、何本も、何本も、互いに寄り添い、支え合い、編み込まれて一つの奔流を成している。ウィートチェーン、麦の穂。なんと陳腐な名だ。これは違う。これは、猛る龍の背に並ぶ逆鱗の一列であり、古代の王を守った鎖帷子(くさりかたびら)の緻密な守りであり、そして、機織り機に掛けられた運命の経糸(たていと)と緯糸(よこいと)だ。
継ぎ目が見えない。どこから始まり、どこで終わるのか、全く分からない。全ての輪が、寸分の隙もなく、完璧な秩序をもって結合している。これは、機械仕事ではない。断じて違う。機械が作る線は、どこまでいっても冷たく、均一で、死んでいる。だがこれは、ひとつひとつの輪に、職人の指の圧、呼吸、そして逡巡と決断の痕跡が、魂の指紋として刻み込まれているのだ。
「…見事だ。画竜点睛を欠くどころか、点睛の連続だ。恐ろしいほどの仕事だ…」
わしの口から、かすれた声が漏れた。
第三章:美は「間」にこそ宿る
わしの視線は、自然と鎖の全体へと移った。長さ60センチ。この数字が持つ意味を、譲二は分かっているだろうか。
「譲二。なぜ、これが60センチなのだと思う」
「は、はい。それは、首元をエレガントに飾るのに、最もバランスの良い長さだと…」
「愚か者めが!」
わしは一喝した。
「そんな表層的なことではない! 60センチという長さは、戦いだ! チョーカーのような息苦しい束縛でもなく、ロングネックレスのような野放図な弛緩でもない。緊張と緩和、そのせめぎ合いの末に選び抜かれた、究極の『間(ま)』なのだ!」
日本の美は、間に宿る。絵画の余白、能楽の静寂、そして茶室の空間。このネックレスは、素肌と衣服の間に、黄金の緊張感を生み出すための装置なのだ。鎖骨のくぼみに落ちた時、それは一本の谷川となり、タートルネックの上では、雪原に引かれた一条の光となる。持ち主の動きに合わせて揺れることで、周囲の空間を切り取り、新たな景色を創り出す。これは、もはや宝飾品ではない。持ち主の身体と人生そのものを舞台とする、動く彫刻なのだ。
そして、この幅2.6ミリ。この数字にも、職人の凄まじい計算がある。これ以上太ければ下品な自己主張となり、細ければ貧相で頼りなくなる。この太さこそが、32.3グラムの重みを最も心地よく首筋に分散させ、かつ、黄金の輝きを最も気高く見せる、唯一無二の黄金律なのだ。
「質実剛健でありながら、艶麗無比。この矛盾を、一本の鎖の上で成立させている。これは…奇跡だ」
わしは、留め具に指を掛けた。カチリ、と鳴る、寸分の狂いもない小気味よい音。この小さな部品にこそ、作り手の哲学が凝縮されている。決して壊れぬという自信と、持ち主への誠実さ。良い仕事は、決して裏切らない。
第四章:不純という名の至高
「譲二、お前はポメラートの何を知っている」
「は、はい。伝統的な宝飾品を、女性が毎日楽しめる『プレタポルテ』、つまり高級既製服のように解放した、革新的なブランドだと…」
「やはり分かっておらん!」
わしは、再び声を荒らげた。
「プレタポルテだと? この、魂の塊を、既製服などという陳腐な言葉で語るな! これは、ラボリーニとかいう男が放った、旧態依然たる宝飾界への『果たし状』なのだ!」
わしは、掌中の黄金を見つめた。750、18金。
「なぜ、純金ではないのか、考えたことがあるか? 純金は柔らかすぎ、傷つきやすい。そして何より、その輝きは単調で深みがない。わしが焼く伊賀焼が、ただの粘土塊ではないのと同じだ! 長石を混ぜ、木灰を被り、炎に焼かれて初めて、あの深淵なるビードロ釉が生まれる。これも同じだ!」
この750ゴールドの、深く温かい黄金色は、純金に銀と銅を混ぜ合わせることで生まれた「窯変」なのだ。純粋であることを捨て、あえて不純物と交わることでしか到達できない、高次の美。太陽の猛々しさと、月の静謐さを同時に宿した、この奇跡の色。
「伝統と革新。剛と柔。西洋の合理と東洋の神秘。この鎖は、あらゆる二律背反を飲み込み、昇華させた、一つの完成された宇宙なのだ。これを理解せずして、ポメラートを語るなど、100年早い!」
終章:次なる主への伝言
「……先生」
譲二は、ただ呆然とわしを見つめていた。その目には、涙さえ浮かんでいるように見えた。
「…差し出がましいようですが、そのお酒を、一杯頂戴できますでしょうか」
「…ふん。くれてやる」
わしは、無言で志野のぐい呑に酒を注ぎ、譲二に差し出した。彼は、それを震える手で、恭しく受け取った。
「これを、例の『やふおく』とやらに出すのだろう」
「は、はい…そのつもりでございます」
「良かろう。だが、わしがこれから言う口上を、一字一句違えずに記せ。いいか、これは商品説明ではない。この芸術品が、次なる持ち主を選ぶための『檄文』だ」
わしは、筆と硯を命じた。
これを手にする者よ、心して聞くがいい。
お前が今、手にしようとしているのは、単なる富の象徴ではない。イタリアの職人の血と汗の結晶であり、美の歴史に刻まれた一つの到達点だ。その重みは、お前の人生の重みそのものとなるだろう。その輝きは、お前の魂の輝きを映す鏡となるだろう。
もしお前に、この黄金の龍を乗りこなす覚悟と審美眼があるならば、名乗りを上げよ。さすれば、このネックレスは、お前の生涯における最高の共犯者となることを、わし、北大路 陶玄が保証する。
だが、生半可な気持ちで手を出すな。本物は、常に持ち主を選ぶのだ。

【商品詳細】
【北大路 陶玄より最終通告】
この品の真価が分からぬ者は、即刻この頁を閉じるべし。時間の無駄である。挑戦者、来たれ。

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以下、所謂ブラクラ妄想ショートショートです~~
(※「金声玉振」:鐘の音で始まり、玉の音で終わる古代の演奏のように、知徳が調和し完璧であることの意。この宝飾品の素材の美しさと技術の完璧さの調和を表現)

【商品説明文】

序章:紫煙と鉄漿(おはぐろ)の夜
鎌倉の夜気は、湿り気を帯びて重い。工房の巨大な穴窯が、鎮火した今もなお、怪物の残り香のような熱を吐き出している。わし、北大路 陶玄(きたおおじ とうげん)は、その窯の前に据えた古びた欅の切り株に腰掛け、自ら焼いた鉄漿(おはぐろ)徳利で一献やっていた。
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けっ、くだらん。
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振り返らずとも分かる。わしの唯一の弟子でありながら、骨董と称してはガラクタを掴まされ、わしに泣きついてくる、あの男だ。
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「い、いえ、滅相もございません! 今宵こそは…今宵こそは、先生に『これは本物だ』と唸って頂ける、魂の逸品を…!」
その声には、いつになく悲壮な覚悟が滲んでいた。ふん、面白い。その自信、わしが木っ端微塵に砕いてくれるわ。
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「先生、イタリアはミラノの…」
「黙れ」
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「…ポメラート、にございます」
「ぽめらーと、だと?」
わしは鼻で笑った。イタリアの宝飾品。つまりは、機械で打ち抜いた部品を流れ作業で組み立てた、魂の抜け殻ではないか。デザイナー気取りの若造が、コンピューターでこねくり回した、薄っぺらいデザインの代物だろう。これは美への冒涜だ。
「譲二よ。貴様、本気でこんな工業製品をわしの前に突き出したのか。わしの時間を無駄にするでない。さっさとそれを持って失せろ」
冷たく言い放った、その時だった。譲二は諦めるどころか、布ごとそれをわしの前にぐいと押し出した。
「先生! お願いです! 一度、手に取ってみてください! これがただの工業製品でないこと、先生のその『神の手』ならば、必ずやお分かりになるはずです!」
神の手、だと? こいつ、おだててわしを乗せる気か。だが、その必死の形相に、ほんの少しだけ、本当に針の先ほどの興味が湧いた。よかろう。その愚かな幻想を、この手で打ち砕いてやる。
わしは侮蔑を込めて、無造作にその金の鎖を掴み上げた。
第二章:掌中の龍
――ッ!!!
わしの指先から手首、そして腕を駆け上がった衝撃に、思わず息を呑んだ。
なんだ、これは。
ずしり、と。脳が予測していた軽さを裏切る、圧倒的なまでの質量。32.3グラム。数字ではない、これは物質そのものが持つ、揺るぎない存在の重みだ。
そして、その感触。ひやりと冷たい金属のそれではない。まるで、人の体温を記憶しているかのような、生々しいまでの温もり。指に絡みつくそのしなやかさは、もはや金属とは思えなかった。それは、わしが長年格闘してきた、粘土の塊が持つあの「腰」の強さに酷似していた。土殺しの際に、指に吸い付いて抵抗する、あの生命の感触。
「……」
わしは無言で立ち上がり、書斎の奥から、長年愛用しているドイツ製の大型ルーペを持ち出した。譲二がごくりと喉を鳴らす。わしのこの行動が何を意味するか、彼は知っている。
レンズを覗き込み、わしは言葉を失った。
そこにあったのは、もはや鎖などという単純な構造物ではなかった。
黄金の糸が、何本も、何本も、互いに寄り添い、支え合い、編み込まれて一つの奔流を成している。ウィートチェーン、麦の穂。なんと陳腐な名だ。これは違う。これは、猛る龍の背に並ぶ逆鱗の一列であり、古代の王を守った鎖帷子(くさりかたびら)の緻密な守りであり、そして、機織り機に掛けられた運命の経糸(たていと)と緯糸(よこいと)だ。
継ぎ目が見えない。どこから始まり、どこで終わるのか、全く分からない。全ての輪が、寸分の隙もなく、完璧な秩序をもって結合している。これは、機械仕事ではない。断じて違う。機械が作る線は、どこまでいっても冷たく、均一で、死んでいる。だがこれは、ひとつひとつの輪に、職人の指の圧、呼吸、そして逡巡と決断の痕跡が、魂の指紋として刻み込まれているのだ。
「…見事だ。画竜点睛を欠くどころか、点睛の連続だ。恐ろしいほどの仕事だ…」
わしの口から、かすれた声が漏れた。
第三章:美は「間」にこそ宿る
わしの視線は、自然と鎖の全体へと移った。長さ60センチ。この数字が持つ意味を、譲二は分かっているだろうか。
「譲二。なぜ、これが60センチなのだと思う」
「は、はい。それは、首元をエレガントに飾るのに、最もバランスの良い長さだと…」
「愚か者めが!」
わしは一喝した。
「そんな表層的なことではない! 60センチという長さは、戦いだ! チョーカーのような息苦しい束縛でもなく、ロングネックレスのような野放図な弛緩でもない。緊張と緩和、そのせめぎ合いの末に選び抜かれた、究極の『間(ま)』なのだ!」
日本の美は、間に宿る。絵画の余白、能楽の静寂、そして茶室の空間。このネックレスは、素肌と衣服の間に、黄金の緊張感を生み出すための装置なのだ。鎖骨のくぼみに落ちた時、それは一本の谷川となり、タートルネックの上では、雪原に引かれた一条の光となる。持ち主の動きに合わせて揺れることで、周囲の空間を切り取り、新たな景色を創り出す。これは、もはや宝飾品ではない。持ち主の身体と人生そのものを舞台とする、動く彫刻なのだ。
そして、この幅2.6ミリ。この数字にも、職人の凄まじい計算がある。これ以上太ければ下品な自己主張となり、細ければ貧相で頼りなくなる。この太さこそが、32.3グラムの重みを最も心地よく首筋に分散させ、かつ、黄金の輝きを最も気高く見せる、唯一無二の黄金律なのだ。
「質実剛健でありながら、艶麗無比。この矛盾を、一本の鎖の上で成立させている。これは…奇跡だ」
わしは、留め具に指を掛けた。カチリ、と鳴る、寸分の狂いもない小気味よい音。この小さな部品にこそ、作り手の哲学が凝縮されている。決して壊れぬという自信と、持ち主への誠実さ。良い仕事は、決して裏切らない。
第四章:不純という名の至高
「譲二、お前はポメラートの何を知っている」
「は、はい。伝統的な宝飾品を、女性が毎日楽しめる『プレタポルテ』、つまり高級既製服のように解放した、革新的なブランドだと…」
「やはり分かっておらん!」
わしは、再び声を荒らげた。
「プレタポルテだと? この、魂の塊を、既製服などという陳腐な言葉で語るな! これは、ラボリーニとかいう男が放った、旧態依然たる宝飾界への『果たし状』なのだ!」
わしは、掌中の黄金を見つめた。750、18金。
「なぜ、純金ではないのか、考えたことがあるか? 純金は柔らかすぎ、傷つきやすい。そして何より、その輝きは単調で深みがない。わしが焼く伊賀焼が、ただの粘土塊ではないのと同じだ! 長石を混ぜ、木灰を被り、炎に焼かれて初めて、あの深淵なるビードロ釉が生まれる。これも同じだ!」
この750ゴールドの、深く温かい黄金色は、純金に銀と銅を混ぜ合わせることで生まれた「窯変」なのだ。純粋であることを捨て、あえて不純物と交わることでしか到達できない、高次の美。太陽の猛々しさと、月の静謐さを同時に宿した、この奇跡の色。
「伝統と革新。剛と柔。西洋の合理と東洋の神秘。この鎖は、あらゆる二律背反を飲み込み、昇華させた、一つの完成された宇宙なのだ。これを理解せずして、ポメラートを語るなど、100年早い!」
終章:次なる主への伝言
「……先生」
譲二は、ただ呆然とわしを見つめていた。その目には、涙さえ浮かんでいるように見えた。
「…差し出がましいようですが、そのお酒を、一杯頂戴できますでしょうか」
「…ふん。くれてやる」
わしは、無言で志野のぐい呑に酒を注ぎ、譲二に差し出した。彼は、それを震える手で、恭しく受け取った。
「これを、例の『やふおく』とやらに出すのだろう」
「は、はい…そのつもりでございます」
「良かろう。だが、わしがこれから言う口上を、一字一句違えずに記せ。いいか、これは商品説明ではない。この芸術品が、次なる持ち主を選ぶための『檄文』だ」
わしは、筆と硯を命じた。
これを手にする者よ、心して聞くがいい。
お前が今、手にしようとしているのは、単なる富の象徴ではない。イタリアの職人の血と汗の結晶であり、美の歴史に刻まれた一つの到達点だ。その重みは、お前の人生の重みそのものとなるだろう。その輝きは、お前の魂の輝きを映す鏡となるだろう。
もしお前に、この黄金の龍を乗りこなす覚悟と審美眼があるならば、名乗りを上げよ。さすれば、このネックレスは、お前の生涯における最高の共犯者となることを、わし、北大路 陶玄が保証する。
だが、生半可な気持ちで手を出すな。本物は、常に持ち主を選ぶのだ。

【商品詳細】
  • ブランド: Pomellato (ポメラート)
  • 商品名: 750 (K18) イエローゴールド ネックレス
  • 管理番号: F4210
  • デザイン: ウィートチェーン(麦の穂)
  • 素材: 750/1000 (K18) イエローゴールド
  • 総重量: 約 32.3g (生命の重み)
  • チェーン長さ: 約 60cm (緊張と緩和の均衡)
  • チェーン幅: 約 2.6mm (気品と存在感の黄金律)
  • 付属品: なし(この芸術品を前に、付属品など無粋の極み)
  • 状態: 専門の職人により、新品仕上げ済み。しかし、この品が経てきた時間という名の微細な痕跡は、その価値を減ずるものではなく、むしろ深めるものであることをご理解いただきたい。極めて美しいコンディションです。
【北大路 陶玄より最終通告】
この品の真価が分からぬ者は、即刻この頁を閉じるべし。時間の無駄である。挑戦者、来たれ。

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